ハレヨン / 神谷浩史 感想

神谷浩史3rdミニアルバム「ハレヨン」

ハレヨン(通常盤)
CDデビュー5周年を迎え、Kiramuneレーベルの中でも堂々の人気を誇る実力派声優の “ 神谷浩史 ” が、2014年8月27日3rdミニアルバムをリリース。新規楽曲は本人発案の 『 喜怒哀楽 』 というテーマで制作し、CDデビュー5年目を迎えるに相応しいボリュームのある1枚となっています !1曲1曲の “ 表情 ” を感じながらじっくり聴いて下さい ! !
豪華盤には、Music Clip ・ メイキング映像に加え、TRAILER、フォトブックを同梱。

収録曲

CD
01. Dolce misto
作詞:只野菜摘 / 作曲・編曲:オオヤギヒロオ / 歌詞

02. START AGAIN
作詞:喜介 / 作曲・編曲:前口渉 / 歌詞

03. WALKIN' WALKIN'!
作詞:松井洋平 / 作曲・編曲:野井洋児 / 歌詞

04. 孤独と情熱の焦点
作詞:畑 亜貴 / 作曲・編曲:宮崎 誠 / 歌詞

05. SELFISH
作詞:松井洋平 / 作曲・編曲:黒須克彦 / 歌詞

06. GLORIOUS TIME
作詞:喜介 / 作曲・編曲:渡辺拓也 / 歌詞
DVD
01. GLORIOUS TIME (MUSIC CLIP)
02. making of ‘ハレヨン’
03. TRAILER
ハレヨンの感想をぐだぐだと書いた。
割と長くキモくなったよ!

CD感想

01.Dolce misto

ドルチェミスト。
派手なオープニング曲。
インタビューによるとアルバム曲は喜怒哀楽+テーマ曲らしくて、
重要な曲だから只野先生に詞を書いてもらったと言ってたからこれがテーマ曲になるのかな。
テーマ曲≠リード曲なのややこしいな。
只野先生はこういう、いろいろ内包して匂わせるみたいな詞が上手い。
楽しいこととか素敵なこととか配ってくってイメージなのかな。愛をこめて〜の最後らへん好き。

02. START AGAIN

シングル曲。
今までシングル曲って割とわかりやすく配置されてた(浮いてた)けど、アレンジ方向がドルチェミストと似てるからか、スムーズに繋がって聞ける。
個人的には神谷シングルの中ではPV含めワースト曲ではあったんだけど、アルバムの一曲としてはいいかんじ。
それでもこの曲のソリッドさやバカ真面目さみたいなところってとっても神谷さんだなぁと思う。
うぉーうぉーのところはもうちょっとどうにかならんかったんかいと今でも思うけど。

03. WALKIN' WALKIN'!

ウォーキンウォーキン。
これが歌詞に曲名入ってるやつか。虹色蝶々苦しくないかとかちょっと無理がある気がしなくもないけど5周年だからいいのか。
すごいアイドル感あるww男アイドルっていうよりなんか女アイドルのアルバム曲感あるw

04. 孤独と情熱の焦点

タイトルを見た時からおお!と思ってた念願の畑亜貴作詞曲!!
キャラソンぽい!なんかロックっぽい曲調で意外。
か、かっこいいかな?もう少し曲に酔った感じでも良かった気がする。まだ素面で歌ってる感じある。
ランティスだしいつか畑さん神谷さんの詞を書いてくれないかなーと思ってたので嬉しい!でもなんか歌詞取り方が難しい。
届けたいと思ってることが届かなくて孤独を感じるってことなのかな。
畑さんも神谷CDの常連作詞家さんになってくれると嬉しいなー。

05.SELFISH

疾走感あるナンバー。
歌詞を縦読みするとキーワードが出てくる。
神谷さんのアルバムって『完璧じゃなくていい』みたいな歌詞必ず出てくるな
理想に届かない時に怒りを覚えたりするみたいなことなのかな。
サーカスの時も思ったけど声優さんの音楽CDだから本人以外のコーラスやめてほしいよー。

06.GLORIOUS TIME

ハレのち始まりの日に続き、渡辺さんのリード曲はもう鉄板だね。
キラキラしててポップで叙情的。良い曲。
CMで聞いた時に気になった歌い方はフルだとそんな気にならないかも。
ただキラミューン楽曲だけ出てくる歌の癖は何だろうな。
仮歌の人の癖なのか、自分で一回仮歌録るらしいことの弊害なのか…。ちょっと苦手なんだよねこの歌い方の癖。

アニスパで「歌ってることが全部わかる(歌詞の意味がわからないということがない)」って言われるって話してたけど、これはほんと歌詞見ると5周年の歌だな。キラフェス賛歌みたい。
元ネタは多分DGSでも言ってたライブで無表情の子に手を振ったらが笑顔になってくれて嬉しかった的な話なんだろう。

歌詞が全部真意じゃないんだろうけど「目の前のお客さんを信じられると実感できる」って、割と神谷さん的に大きいイベントなんじゃなかろうかと思ったり。
絶望放送最終回でラジオのお客さんに対してさえ自分のやってることが通じてるのか懐疑的になってたって話してたのはとても印象的だったし、彼の性格を踏まえると多分歌のお客さんなんて輪をかけてそういう思いは強かったのではないかと邪推…
いろいろ考えるととても切なくはある、切ない歌にもわたしは思える。

『湧き上がる声の中 視線合わせて 通じ合えた数だけ僕は誓った 歌うこと』とか今までじゃ絶対歌えなかったやーつだ。
歌が嫌いでお馴染みの神谷浩史がこう歌うようになったのは大変なことだ。

でもわたしのように歌に関しては在宅だなーってファンに取ってはちょっとさみしくもなるね。
CD聞いてるわたしのためにも歌うって誓ってよヒロC!みたいなww
まぁ別に自発的に歌いたい人ではないし、求めてくれるならやるってスタンスなんだろうけど。

いやなんていうか、5年やってきて彼が見つけた答えではあるんだろうし、とても素敵なストーリーだと思うけど、ちょっときれいすぎて距離は感じるよね。
まぁドルチェミスト「街が大きくなってもどんな進化をしても遠くなると思わないで」ってまた、先回りしてこの杞憂をスナイプされた感もあるけどさ。
今年のキラフェスのトレンドはDGSキャップで無表情地蔵だな!

CDいろいろ雑感

喜怒哀楽とテーマ曲はこんな感じなんじゃないかなー。
一応雑誌とかも買ったんだけど読み返してないからアレだけど。
テーマ曲=重要な曲だから只野先生に依頼した「Dolce misto」
喜=嬉しかった出来事エピそのままの「GLORIOUS TIME」
努=歌詞に書いてある「SELFISH」
哀=消去法で「孤独と情熱の焦点」
楽=消去法で「WALKIN' WALKIN'!」

今まで神谷さんのアルバムって割と漠然と曲を集めてて、シングルとの違いは曲数だけみたいな印象だったけど、今回はちゃんとミニアルバムのセット感が出ててびっくり。
同じようにタイプ違いの曲を集めてた「ハレイロ」の時は正直歌いこなせてないなーと思ったんだけど、今回は歌いこなせてる…とまではいかないけど、少なくとも曲に振り回されてる・負けてるみたいな印象はなかった。
曲順とか構成も良かった。最後がグロリアス〜で終わるのも次が輝いてる気がして良い構成。
おそらく本人がコンセプト提示して関わっていったことによりプロジェクトの芯が通っていたのが良かったんじゃなかろうかと、後付で納得しとく。

しかし一本調子なのも前よりはマシになったとは思うんだけど、もうちょっと歌に表情がつけられたり…力を抜けたらもっといいのになぁ。
まぁ課題が見えてるのはいいことだ。

あとは神谷さんてあんまり自分のことや真意や余計なことは話さない人で、そういったことをファンが知りたいのは重々承知でも必要がなければ語らないというか、理解を求めないというか、自分は自分で人は人というか、シャイというか…まぁ性格なんだろうけど。
それでも、必要じゃない胸の内を語るってことは特別なファンサービスもしくは誠意だと捉えてるんじゃないかなーと思ってるんだけど、今回喜怒哀楽って本人の感情を元にした曲を作るとか、雑誌でそれぞれはどの曲が考えてみてほしいみたいなのはそれ自体がすごいファンサービスなんじゃないかなと思ったり。
何が嬉しかったり悲しかったり怒ったり楽しかったり、それらを共有してくれるわけで、心の扉開いてる!みたいな。

DVD感想

「GLORIOUS TIME」PV

驚きの白さ!!
真っ白な空間に白シャツベージュパンツの神谷さんがうろうろして最後にちょっとリップシンクするだけってすごい。
他アーティストのPVだとしても相当自分に自信があって相当にファンが当人好きだって自覚ないとできないよこんなの!

これで画面保つのすごいな。ここでも5年の時間と成長を感じるけど神谷さんどんだけポテンシャル高いの…
ライトもフィルターもかかってるけどまぁFormyselfもこれくらいの明度だったか。

前半が首かしげたり手を顔のあたりに持って行ったりするバストアップショットが多いので、ラブプラスとかときレスの3Dで動くバストアップ絵みたいだw(わかりづらい)正しくコナミ感…
唇がアップになってるとこやわらかそうでどきっとする。後半のリップシンクできたきたーってなるのいいなぁ。
しかしやることないのはわかるけど若干クネクネしすぎだと思うの。ちょっとイラッとする時があるw

ファン歴割と長くなって来たのに神谷さんが奥二重だと初めて気づいた。ずっと気付かなかった…
メザイク+カラコンした状態が見たい。アイプチでもいいよ。

勿論メイクしてたり、光で飛ばしたり、明度上げたりしてるけど、この年齢でこの映像が素敵でかわいいとなってしまう神谷さんと監督の腕がすごい。
最初見た時あまりにきれいすぎてなんか不安になってAOAのPVを見て安心してたのは内緒w
スタアゲ路線が続かなくて良かったと思うけど、40手前でこれを望まれちゃうのも大変だしかわいそうな話だよなぁと動物園の檻の中の動物を見てるような気持ちにもなる。
でも最近神谷さんファンの楽しみ方って悪趣味だけどそういうとこ多々あるよなーとは思う。
不憫萌えというかかわいそうな立場な彼も好きでそれを楽しんでるのかもしれない。可愛いの語源は可哀相だし…
檻の中に入ってるのはかわいそうなんだけど、それをお金出して(楽しみに)見に来てるんだし、みたいな。

メイキング映像

ジャケットの写真撮ったり雑誌の撮影したりPV撮ったりなメイキング。約18分。
この前に見たメイキング映像がKAmiYUだったので、それに比べると神谷さんがとっても大人しい印象を受けるけどそういえば基本こういう人だったみたいな。
ひたすら淡々とお仕事してる神谷さんの映像。この写真撮影慣れすぎてる感が割と好き。
共演者の人とかがたまに驚いたと語る、神谷さんのお仕事の時静かで淡々としてる感じと、仲いい人と一緒の時やステージでのはじけ感のギャップみたいなのを実感する。

この日の神谷さん首筋に赤い傷?あざ?虫刺され?みたいのあるな。腕にも引っかき傷?にゃーさんかな?
最初キスマークかとびっくりしたwそんなBLちっくな。Twitter検索のサジェストに一時期表示されてちょっとおもしろかった。みんな気になるよねwww
でもこういうネタが(わざとじゃないだろうに)さらりと盛り込まれるあたりがとても神谷浩史な気がする。

2:22のうつぶせ日本一ショットと2:54〜くらいの薄そうな腹が好き。
背中〜腰〜尻のラインが全く男性的じゃないのが素晴らしいと思う。
スーツの濡れショットはどこへ行ったんだろう。ボツったの?でもわたしは既に神谷浩史のスーツ濡れショット掲載のパンフレットを所持してるのだった!人気声優はとことん大変だな…

喜怒哀楽のショット撮影。
神谷さんがいろいろ見たことない顔してる…!こんな表情筋が動く人だったんだね。
初めて気づいた。ずっと気付かなかった…(言いたいだけ)

PV撮る前に私服で曲聴きながら移動してるシーン好き。
グレーのスタジャンかわいい。ラジレンの写真で見たことあるこれ。

PVメイキング。神谷さんこんなヒゲ青々しかったっけ。他が真っ白だから目立つだけなのかな。
意外とリップシンクしてた。PV映像チェック中も練習してるのにほとんど使われてないのか。
こんな一歩間違えればくつろいでるお父さんみたいな衣装できれいなPV撮れるのすごいよなー。
その辺転がってるのもかわいいなー。
出来上がったPVがかわいいのはわかるけど、メイキングでの動作や表情がかわいいのはずるいな。

不満な点としてはメイキングなのにフィルタというかぼかしかけてない?
そんなに肌質は隠さなければいけないものなのか…。
全国公開してる映画であれなんだからここまで徹底的にやらなくてもいいのに…

全体の雑感

ウタヒロシver.3.5くらいになってる気がする。
いやもうウタヒロシと言うペルソナはいらなくなったのかもしれぬ。

いろんな意味で5年間歌活動を続けてきた成果がここにあるんだろう、ほんと継続は力なり…というより向上心を捨てなかった、神谷さんがよく言う設けられたハードルを都度飛んできた、積み重ねの成果を感じた1枚だった。
5年前でも1年前でもこの作品は生まれなかったと思う。
このペースでこれだけの枚数CD出してて、これだけの曲数を歌ってきて、どうであろうとCDは売れるだろうに、活動に惰性を感じないのは本当にすごいこと。
頭ではわかってても中々できることじゃない。だから彼はずっと支持されているんじゃなかろうか。いや他の人は知らないけどわたしは支持してるw

神谷さんて最初から歌とかパフォーマンスの実力じゃなくて声優としての本人の人気ーータレント力でCDが売れてたわけで、でもそこにあぐらをかいたらやっぱり売上やファンの興味は下がっていったと思うので、見合うように…歌やPV映像に価値があるよう成長していったわけで…
まぁ元々のパフォーマンスのレベルが低かったし、それよりレベルが上がった今だって他の声優さんと比べて決して突出してるわけでもないのに、わたしは男性声優で毎回CDがほしいと思うのは神谷さんだけなんだよな。何回も聞くわけでも好きな曲調でもないのに、どうしてそうなるのか考えるんだけど……わたしはひろしがいい!ひろしじゃなきゃダメなんだ!的なことしか思い浮かばないwそんなの誰のファンだってそうだろうw

一般的な音楽CDやMVとしてすんごい素晴らしいかと言われれば勿論そうではないんだけど、神谷浩史のファングッズとしては現時点で最上級に素晴らしいし、ウタヒロシの物語としては記念碑的なCDなんじゃないのかな。
アイドルとか声優歌手でもずっとトップの子はわかりやすく応援したくなる物語性を持ってる子が多いけど(今はそういったものを全面に出す風潮があるし)わたしは神谷さんの歌活動にも近いものを感じてる。
『人気声優でCDは売れるけど、歌も写真も苦手でコンプあるネガな子が時に逃げ出したくなりながら、ライブやリリースを重ね、努力して成長し歌が少しづつ好きになって、お客さんと触れ合いその笑顔に少し自信をつけ、感謝してお客さんの笑顔のために歌っていくと決意する』そんな5年間の感動ストーリー。

狙ってはいなかったとは思うし、そもそも最初から売上だけは出てて、そこからお客さんが応援したくなるような物語を作って納得させるって中々難しいことだと思うんだけど、それを真正面からストレートに5年間やってきたんだからすごい。
この売上と人気のセレブリティさとデビューしたての新人アイドルみたいな面を両立させるウルトラC。
勿論真面目にひた向きに時々嫌にもなりながら必死に努力してきたんだろうけど、5年間振り返ってみるとそういった演出だった、その時その場に置いての最適な立ち位置みたいのを役者的に考えてたとこもあったのかなと思うくらい、まるで演劇を見せられてた気にもなる。それくらいよくできたストーリーになってる。たいした役者だったよカミヤ…!

そしてその物語を消費することが歌活動を追っかけることの付加価値でもあるのかなーとか、だからそんなに歌自体に興味なくてもCD買っちゃうのかなーとかそんな風に感じてる。それは大前提として彼の仕事に対する真摯さへの絶対の信頼があるわけだけど。

まぁそうは言っても声優が歌CDを出す目的って、基本的には歌で表現したいことがあるか、ステージに立ちたいか、ファン(固定客)を増やしたいか、知名度上げたいか、仕事のコネがほしいか、歌唱印税を得たいかあたりに大体当てはまると思うんだけど、神谷さんは他メンバーに比べどれも動機として薄くて、多分本当に仕事として求められたからやってるだけで、今だって活動に前向きにはなったと言っても、特にオファーや需要がなければ自発的にはやらないだろうとも思うけど。

なんだか妄想が激しくなってきたので、まぁそれはそれとして。
ハレヨンくんというマスコットキャラクターも作って、彼が5周年の1年間のお祭りをナビしてくれる、楽しいことがあるとか、過去の曲を披露したらお客さんがどういう反応示すか興味あるみたいなことをインタビューで見たので、ハレヨンのアルバム発売から1年間は歌関連の活動が活発になるのかな。
誕生日にハレゾラパーティみたいなライブイベントとかやるのかな?
あと半年もしないうちに神谷さんは40歳になるけど、それでもこういった可愛い路線でいくのかな?(てっきり40でこういった活動はやめるのかと思ってたけど続けるって明言したようなもんだし…)とか先はいろいろ気になるけど、まぁ無理をしない程度にがんばっていただきたい。
5年間お疲れ様でした。そして、5周年おめでとうございます。
わたしはもうちょっとその先のストーリーが見たいな。見れたらいいな。だからもう少しついて行きたい。

しかしわたしは歌の活動を始める前に神谷さんを好きになってよかったなぁ。
歌の活動始まってから知っていたら、この神谷って人男性声優あるある的な顔がアレで歌がアレなのに自分大好きみたいなPV撮ってるし、自分すごいかっこいいとか思っちゃってるんだろうなナルシストキモ…とか思って深入りしなかったろうから…

神谷さんのファンになって、神谷沼の深さに毎度驚くね。まだ底が見えないよう…
距離を置いてぼんやり眺めてたつもりだったのに、気づくと引き込まれていることがよくあって怖い。
わたし在宅のウタヒロシ傍観派だったのになんてことをしてくれたんだ!今回は巻き込まれた感がすごくあったよ。
だってもう5年経って分けて考えられなくなるくらいに、歌の活動をしてるのも『神谷浩史』の大切な一部分になっていたんだね。
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